初めてを君に


「ちょっといいかな?」

と林田が私を連れ出した。

「ねー、立花さんって好きな人いる?」

いきなりかよ!

タイミング悪いな…

「い、い、いないよ!」

ここは安全第一を考えて否定しとこう。

「じゃあなんでそんな動揺してんの?」

「それはいきなり聞くからでしょう?そういう林田はどうなのよ」

これ以上聞かれると
顔に出やすい私のことだから
すぐにバレてしまうと思い
必死で話を変えた。

「俺?いるよ」

「えーー!まじで?教えて〜?」

「やだね!立花さんが教えるまで言わないもん
ね!」

くそ…
こうなったら…

「ならメアド教えて?」

「お?ってことは、いるってことだな!」

「詳しくはメールで話す」

林田になら言っても大丈夫そうだし…

近くに協力者は必要だしね!

「わかった。ならあとで部室にこい」


そう約束をしみんなの元へ戻った。