Love Rose.



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おばあちゃんの所へ帰ってから、2週間。


お父さん、は忙しい人らしく、なかなか予定が空かず、昨日やっと今日の夜に時間を取れると連絡が来た。


もちろん断わるわけもなく、了承。


「はぁ……」


だけど、会えるからと言って喜べるかと言われれば、心境はとても複雑で。


「……⁈あっつ!!」


ガチャン!


わわわ、やってしまった!


考え事しながらコーヒー入れるから!


私の馬鹿野郎ー!


「あーあ…」


お気に入りのテーブルクロスが無惨な姿に…。


クリーニング出さなきゃ…。


今日は無理だし、明日になるなぁ。


でもそれだと染み付いちゃうよなぁ。


サッと抜ける?


いや、無理。今日残業出来ないし、仕事しなきゃだし。


「…すみれさん?」


「!あ、すみません!コーヒー、ですよね。もう少し待ってく…!」


「早く手を冷やして」


「専務…あの、大丈夫ですから」


「これが?赤くなってる」


「大したことありませんから」


「…怒りますよ。さぁ、早く」


「…はい。行って来ます」


「よろしい。そのまま医務室へ行ってくださいね。…絶対」


「…はい!!」