「おばあちゃんね、…すみれちゃんを始めて見た時、心から愛しいって思ったの。可愛いなって、これから、どんな風に成長するんだろうって。…だから、こんなに素敵で、優しい子に成長してくれて、本当に嬉しい。…おばあちゃんに、本当にたくさんの幸せをくれたの。…貴女に会えて、本当に幸せ。…すみれちゃんのお父様を産んだ時よりも、幸せだったりして?ふふ」
「おばあちゃん…」
「…だから、自信持っていいの。貴女は、産まれて来るべきだったの。……産まれて来てくれて、ありがとう。おばあちゃんは、すみれちゃんを愛してる」
「…おばあちゃん…」
たくさん、夢を見て来た。
怖くて、怖くて仕方がない夢。
悲しくて、真っ暗な夢。
でも、その夢と同じだけ見ていた夢がある。
小さな時、嫌な夢を見るからと、眠りたくないと駄々をこねて、おばあちゃんがあやしてくれて。
その時に見る夢はいつも。
幸せで、優しい夢。
暖かくて、愛される夢。
…どうして、見失っていたのだろうか。
私は、こんなにも愛されてる。

