「…あんたそんなことで悩んでるわけ?」
「すみれったら…」
「すーちゃん可愛い」
なんなの、皆して。
「そりゃあ、三人とも綺麗だし、お洒落だし、こんなことで悩まないだろうけど、私は違うの!…それに専務なんて本当に綺麗なのよ?恥ずかしくて隣に立てないもの…」
「へぇ、…専務とやらは、男前なの」
「!」
ぁぅ、言ってしまった。
「すみれ、写真。いいわね?」
正面から、美人二人の眼力を受け止められるほど私は強くない。
「京香、助けて」
そう言って京香の後ろに隠れるけれど。
「すーちゃん、…私も興味あるな」
なんて、京香が一番やり手かもしれない。
「写真、はないから」
「なら今度会わせて欲しいわ」
「!純…」
なにを言いだすかなこの人は…、そんなこと言っちゃったら、
「それいい、純ナイス!ついでに専務の知り合い集めてご飯行こう!」
こんな風に悪乗りする奴が張り切って手を挙げるんだから!
「ちかちゃんは、それがメインでしょ…」
京香の言うとおり。

