「なー…柚♪」




ドキッと胸が鳴る




まだ抱きつかれたままだから佐賀くんの声が耳もとをくすぐる



「今日も放課後図書室来いよ?」




…うっわ…なんだかくすぐったい…




って何やってんの!!




人が少ないといってもあくまでも人前だし





っていうか周りをよく見たらちらちらこっち見てる人いるし





「い…行かない!!」




さりげなく腕を退かす





「もー意地張っちゃって~…俺待ってるよ♪」





佐賀くんはそういうと教室に向かっていった






実は朝から顔が赤かったのはしーちゃんの予想どおり佐賀くんのことなんです





それは昨日の放課後のことだった……