可愛らしい声が聞こえる。 栞里の声でないことだけは確かだ。 「大野さん…遠藤さん…」 あたしはうっすらと目を開ける。 真っ白い天井と女の子らしき影があたしのぼやけた視界に映る。 隣にフッと目をやると栞里が爆睡している。 「大野さん…遠藤さん!」 大きくなった可愛らしい声に目を覚ます。 「んっ……」 あたしはパッチリと目を開けて起き上がる。 可愛い声の女の子を見てびっくりした。