すると、その影から声がした。
「げっ!こっちにもいた!?」
「いた」って何が?
あたしは黙ってその場に立ち尽くしてしまっている。
立ち尽くしてしまった理由は…
顔がかっこよくて、いわゆるイケメンで…背が高くて、目はクリクリしてる。
普段はあんまりイケメンとか考えないのに、この人は何だか特別な気がした。
「あれ?…あの…俺の待ち伏せとか…?」
「はぁ?待ち伏せ?」
「違うの!?」
人をストーカー呼ばわりするな。
待ち伏せ…?
もしかして!!
「あの…北側の廊下の人…だったりします?」
「あっ!よく分かったね!追っかけだ?」
「…違いますよ」
「ははっ!珍しいね」
モテ男アピール全開じゃん。

