「宿泊研修で泊まる部屋の隣側に小さい森があるんだよね」 「うんうん」 「そこで、男女ペアで肝試ししまーす」 パチパチと栞里は一人で手を叩いている。 「ペアで?」 もしかしたら…の望みを少し思ってしまう。 「そうだよ、ペアで…栞里様に任せなさい」 フンッと鼻息を吹き笑った。 そうだ、この人は確か宿泊研修の実行委員だったんだ。 望みが叶いそうかもです。