そのうち、女の子達の優翔くんアピールが収まった。 ちょっと嫌な気分になったけど栞里にまぁまぁ、と宥められて今はバスで宿泊研修の場所まで移動している。 隣には眠たそうに欠伸をし、外を眺める栞里がいる。 あたしは栞里と同じ視線の先を見ていると、モゾモゾと座り直し話しだした。 「今日の夜にね……」 「なに?」 栞里はいつもの生意気っぽい笑顔であたしを上目遣いで見て言った。