こんな私が恋ですか。




ボケーッと玄関の辺りを見ていると、座っているあたしの背中が重くなった。

「お待たせ凛菜♪」

「う、うわあっ!」


優翔くんに後ろから抱きしめられる体勢になっていた。


「…普通に恥ずかしい」

あたしが照れて俯いていると、優翔くんは左手を差し出してくる。

馴れたように右手を重ねた。


二人で手を繋ぎ学校を出た。