あんなにアプローチしつこがってたのに…。
「アプローチ凄すぎて根負けしちゃった」
てへっと笑いながら栞里はあたしをからかい出す。
「凛菜よりは〜…びっくりする程の話題じゃないと思うんだけどなぁ」
「な、何が?」
もしかして…
「優翔くんとお幸せに♪」
「何で知ってるの!?言ってないよね!」
えーっとプリントをしまいながら話す。
「太陽から聞いたの。優翔くんがすごい喜んでるって!凛菜みたいな彼女は俺に勿体ないぐらいだって!」
「あう……」
あたしは赤面する顔を机に突っ伏して隠した。
栞里はキャーッと照れながら、プリントの整理をしている。

