「そうだ!」 栞里は思い立ったように大きな可愛いらしい目であたしを見る。 「実行委員の栞里から、良いお知らせがありまーす♪」 「良いお知らせ?」 すると栞里は自分の机の中からプリントを一枚出して、あたしに渡した。 「読んでみてっ」 プリントに目を向けると大きな字で書いてあった。 「広げようよ、友達の輪…?」 「そうだよ。そこに書いてある通り自分のクラスだけじゃなくて、他のクラスの友達とグループを作って良いってこと」 「ふーん…」