いつもなら少し寂しく感じる家への帰り道も今日は寂しく感じない。
何だか優翔くんといると安心する。
付き合ってもいないのに手を繋ぐのは微妙な気がするけど。
「もう、この辺で大丈夫。すぐそこのマンションだから」
「そっか…」
「うん…今日は本当にありがとう。久しぶりに楽しいって思える一日を過ごせた」
あたしは今、自分が思っている気持ちをそのまま伝えた。
すると優翔くんが、
「初めて会った時、あんなに冷たかったのに…やっと普通に話してくれるようになったな」
手を繋いでない方の右手であたしの髪をくしゃくしゃっとする。

