「……凛菜!!」 「えっ!あ、何?」 「何って…話し聞いてたぁー?」 「ごめん」 ボケッとしてた。 「もう一回言うね!今から北側の廊下いこーよ♪」 「なんで?」 「あんたってホントに噂とか興味ないんだね」 栞里が言うには、北側の廊下を校内一イケメンと噂の男の子が通るらしい。 「ねっ?いこーよ」 「イケメンとか興味ないし…」 「ってことで決まり〜!」 遅かったみたいで既に腕を掴まれて、廊下に向かっていた。