こんな私が恋ですか。




無理に聞こうとしない優しさが、また胸に染みる。


「いつか…話すから。きっと。だから、それまで待ってて?」

「嫌だったら話さなくて良いからな」


今日一日で何回、この人は優しいと思っただろう。

あたしは、クマのぬいぐるみをギュッと抱きしめた。


「ぬいぐるみ、そんなに気に入ったんだ」

笑いながら、ぬいぐるみの手を掴んだり触ったりしている。

「ん、気に入った……そういえば!この、ぬいぐるみのお金…」

取ってくれたのは嬉しいけど、さすがに1回で取れた訳ではないと思う。


あたしは鞄をあさって財布を探す。