「それ、袋に入れなくていいの?邪魔じゃない?」

「邪魔じゃない。持ってたいの」


あたしは優翔くんが取ってくれた大きめなクマのぬいぐるみを抱えて、道を堂々と歩いていた。


「くくっ」

優翔くんお腹を抱えて笑い出した。

「どうしたの?」

「いや、クマのぬいぐるみ抱えてる凛菜ちゃんを見れるってレアだなぁ〜って」

「そうかも」


確かに人前じゃこんな事しない。


あたしは気付かないうちに優翔くんに心を開いているのかな?