「出来た」

半分に分けたプリクラを持って優翔くんを待っていると、あたしはびっくりした。


だって、そこにはあたしが欲しかったUFOキャッチャーのクマのぬいぐるみを持った優翔くんがいたから。


「どうしたの!?このぬいぐるみ…」

「凛菜ちゃんがすっごい欲しそうな顔して見てたから、取れちゃった」

「あたしに…くれるの?」

「あげるよ。だって凛菜ちゃんのために取ったんだから!」


本当に嬉しくて泣きそうになった。

でもまず伝えなきゃないことは…


「ありがとう」

嬉しかったからなのかな。

あたしはニコッと笑った。