その時、あたしは乃々愛ちゃんとの会話を思い出した。
『待たせすぎてもダメ』
確かにそうだけど…
先に進むのが怖い。
「…あたし怖いの」
「怖いの?」
「うん…」
「でも無理矢理に力付くで、とは思ってないから大丈夫」
「うん」
「凛菜が受け止められるまで待つけど…限界も近いなぁーって」
怖いけど…この人なら、優翔くんなら安心出来るかもしれない。
「あたしの気持ちは大丈夫。優翔くんに任せるね…?」
「強引にならないように気をつける」
あたしの大好きな笑顔を見せてくれた。
この日にあたしの初めてはなくなった。

