放課後。
あたしは、怪しい空の下正門で優翔くんを待っていた。
うー…雨降りそうだな、ホントに。
びしょ濡れで帰るの嫌だよ〜。
バフッ…。
後ろから抱きしめられた。
この抱きしめられてる感触で分かる。
「優翔くん!」
「ピンポーン♪何で分かった?」
「こんな風にしてくるの優翔くんしかいないもん」
「栞里ちゃんかもよ?」
「栞里は、あたしより背低いからすぐ分かりますー」
「なんだー…」
凹んだ感じであたしより少し前を歩きながら後ろを振り向き、
「雨降らないうちに…早く帰ろっか」
大きくて暖かい左手を差し出される。
あたしの小さな右手を重ねた。

