「どうぞ」
「あっ、お、おじゃまします」
部屋には必要最低限の物しか置いてない。
男の子の部屋ってこんな感じなんだ!
緊張するし、ドキドキするよ…!
「立ってないで俺の隣おいで?」
ソファーに腰掛けあたしを呼ぶ。
「もー凛菜、緊張しすぎ!…可愛い」
「う、えっ!?」
隣に座るなりいきなり抱きしめられる。
距離が近い!
近すぎる!
あたしの心臓がドキドキと音をたてる。
「ずっとこのままが良い」
「だっ、ダメだよ!動きにくいし、ね!」
「えーっ」
優翔くんを引きはがして、あたしは少しだけ心臓が持った気がする…。

