「あ〜…もう時間がない!」 あたしは家の中を走りながらバタンと玄関を勢いよく出る。 そして待ち合わせの駅に行くと既に優翔くんが待っていた。 やっぱりかっこいい…。 ジーンズにTシャツの上から薄手のパーカを羽織ってる。 そのまま小走りで優翔くんの傍に行く。 「優翔くん」 「あっ、凛菜!」 「遅れてごめんね!」 「全然!じゃっ、行こっか」 笑顔で左手を差し出された。 右手を重ねるこの行動は少し馴れたかな?