あたしが教室に入るなり栞里が縋り付いてきた。


「凛菜ー!助けて!!」

「どうしたの!栞里!?」

「昨日ね勉強しようと思ったんだけどー…」

「だけど…?」

「寝ちゃった♪」


とりあえず、バシッと頭を叩き参考書を貸してあげた。


栞里って頼りになるけど時に抜けてるよな…。


あたしも勉強しなきゃ!


テストまでの朝の少ない時間を勉強にあてる。



1時限目〜4時限目のテストが終わった時に、あたしはやっと気が抜けた。