「あ、そーだ!」 「どうしたの?」 「うちの近所にさぁ、アイスクリーム屋さんが出来たんだよね~」 「一緒に行かない?だろ?」 「そう!よくわかったね」 「当たり前だろ。裕香のことはなんでも、わかるんだよ」 ははって笑いながら、さらっと拓が発する言葉はいつもあたしをドキドキさせる。 少し赤く染まった頬をマフラーで隠した。