携帯を閉じた私は ガックリと肩を落とす。 ……どうやら。 逃げるという選択肢は 無いようです……。 「あっ! 美里、こっちーっ」 瑠璃に指定された 公園で待っていると 真っ黒な車から出てきた 派手な格好の瑠璃。 ベンツから出てきた瑠璃は 真っ赤なワンピースをみにまとい、 しかもそれが 無駄に似合っている。