「あ、美里今まで寝てたでしょ。 夏休み中も、規則正しい生活が基本! 早寝早起きよ!わかった!?」 「早起きって……」 まだ重い瞼を懸命に開きながら時計を見る。 ……五時。どっからどうみたって、朝の五時。早起きにも程がある。 「お金持ちってどうしてこうも常識が無いんだろう……」 「ん? 何か言った??」 「別に……。 それで、何の用件だっけ」