【完】狼ご主人様と子羊ちゃん





「恥ずかしい……です」



そう言うと、辻宮はそんな私の顔を覗いてから、イヤらしい笑みを浮かべた。



「その恥ずかしさに悶える顔が、狙いだから」



なんだコイツ!!究極のSか!?そうなのか、そうにちがいない!



やっぱりコイツ嫌だ!と思いながら、手を振り払おうと試みるも、イラッとした辻宮が私の耳許で



「そんなにお仕置きされたいの?」



なんて囁いてくるもんだから、じっとする他に、術がなかった。



……ムカつく!