私はちょっと勝った気分で フフン、と笑ってやった。 良い気味だわ、まったく。 私の唇をそうみすみすやるものですか! 「おい。 美里、こっち向けよ」 「んもう、何______ 」 振り向いた瞬間 唇に触れる温かい温もり。 それが、辻宮の唇で 今、キスしてるんだって。 わかったときには、もう離れてた。