───三年後。



「まさか美里に先を越されるとは……」


「おめでとう、美里。綺麗だよ」



6月中旬。



天候にも恵まれ、快晴の青空が広がる教
会の一室で、私は瑠璃と繭に会っていた




瑠璃はズルい、といわんばかりの目線で
私を上から下までなめ回すように見てい
て、繭はそんな私に微笑んでくれた。



今日は、結婚式です。



お相手は勿論、辻宮。


ほんとは高校卒業後、すぐにでも結婚の
予定だったんだけど、会社の引き継ぎと
かがあって、少し、延びた。



今は控え室。



私は瑠璃と繭にも手伝ってもらって、準
備をしていた。



小さい頃、誰もが憧れる純白のウエディ
ングドレス。