【完】狼ご主人様と子羊ちゃん






辻宮に近づいてる自分が居た。



───魔がさした、って事にすれば……
いい、よね。



だって、触れたい……。



そして、唇と唇が触れる直前、ハッと我
に返った。



「──なに……してんだろ、私」



寝込み襲うなんて、バカみたい。



ふ、と自嘲気味に笑って、離れようとし
た瞬間──。



───グイッ……!



「んっ…」



寝ていた筈の辻宮の手が、私の後頭部を
掴んで引き寄せた。



引き付けあうようにくっつく唇同士。



「ん……んんっ…」



苦しくなって、辻宮の肩を押すと、離れ
てくれた。



「……っはぁ…」