【完】狼ご主人様と子羊ちゃん





ていうか……。



「お嬢様とか敬語とか、やめて下さい」



そう言うと、山本さんは困ったように微
笑んだ。



「お嬢様がそう仰いますのなら……では
、美里様とおよびいたしますね。敬語は
ご了承下さい」


「……じゃ、じゃぁ…はい」



ホントは様も要らないんだけど……。あ
んまりわがまま言っても、山本さんが困
るだけかもだしね。



「辻宮様は、まだお休みですか」


「あ、はい。ぐっすり」



そう言うと、クスッと山本さんが笑い、
優しげな笑い皺が目元に浮かんだ。



「辻宮様はずいぶんと美里様に心をお許
しなっていらっしゃるのですね」


「えぇ!?」


「ああ見えても、神経質な方でして……
。他人には隙をまったく見せないもので
すから」



そう……なんだ。



「まだしばらく起きないようでしたら、
起こして差し上げて下さいますか?朝食
は、7時ですので」