まるで心外だ、とでも言うように私を見
下ろした辻宮を見上げる。
辻宮もそこまで非常識じゃないってこと
かしら。───なんて思った私が、バカ
だった。
「好きな女と同じベッドで何もしない男
なんているかよ」
ハッ、と鼻で笑い、さも当たり前かのよ
うにそう言った辻宮……いや、変態男。
こいつの変態さは、いつになっても変わ
らないらしい……。
───翌日。
「おはようございます、お嬢様」
「おはようございます、山本さん」
六時頃、目が覚めたので廊下に出ると、
辻宮の専属執事さんの山本さんがそこに
居た。


