夕方に迎えに行く、と一方的に言われて




同居とか、辻宮のお父さんに紹介される
とか、正式に婚約、とか……。



なんだか次元が違うんじゃないのって思
いたくなるくらいの驚きがいっぺんに突
きつけられて、しばらく放心状態で。



そして、気付けば───……。



「美里、辻宮君にご迷惑おかけしないの
よ?」


「み、美里……いつでも帰ってきていい
んだぞ!」



いつの間にか夜が開けて、いつの間にか
日暮れ時になっていて。



お母さんに菓子折持たされて、お父さん
はなんか涙目で……。



「娘さんを、しばらくお預かりしますね




猫かぶった辻宮が居て……。



ボーッとしてたら、いつの間にかもう、
辻宮の家に行く時間になってた。



「美里、行くぞ」