「辻宮のバカ!変態っ!」



顔を真っ赤にさせて、目を潤ませながら
俺に突っかかってくる美里。



それすら可愛いだけだって、なんで気付
かないんだろう。



「バカじゃないし」


「変態は認めるんでしょ!」



認めるよ?


好きな女に変態にならない男なんて、居
るわけないじゃん。



「たかがキスマークの一つや二つで変態
にされたら、たまんねーんだけど」



ちょっと睨むようにしてそう言うと、美
里の身体がピクンっと震える。



俺は、美里の首筋に視線を流した。



今は美里の手のひらで隠されたそこには
、俺がつけた赤い花が咲いている。



俺の独占欲の現れ。