「……えっと、同室で同じ布団で寝たか
ら……?」
「同じ……布団?」
一層低くなる、辻宮の声。
しまった、と思うも時既に遅し。
同じ布団だったのは知らないんだった!
余計な事いいやがって私のアホ!
「……美里?」
「へ、へい」
「同じ布団ってなに。俺、聞いてないけ
ど」
「まあ、言ってないからね」
そう言うと、いつの間にかソファーから
立ち上がっていた辻宮に、押し倒された
。
辻宮の瞳が、激しい感情を帯びて、私を
見下ろす。
「……お前、俺をおちょくってんのか」
「イエ、滅相もないデス」
ぷるぷる首を振ると、ふ、と辻宮が笑い
。
「お仕置きが、必要だな」
という、悪魔の声が聞こえてきたのだっ
た……。