【完】狼ご主人様と子羊ちゃん





斗真……どうしちゃったの?



「"俺だから"何も間違いは起きないとか
思ってんの?"友達"だから?」


「間違い……って……」


「男女の友情なんて、ほんとに成立する
と思ってるわけ?」



その瞬間、頭を鈍器で殴られたような錯
覚に陥った。



鋭い、斗真の瞳。


こんな斗真、見たことない。
こんな斗真、知らない──。



「斗真、今日変だよ。なんでそんなこと
言うの?斗真、そんな風に言ったこと、
無かったのに……」


「ずっと思ってたよ。洸太だってそうだ
ろ。友達だったのに、好きになった」



……それって、真理の事だよね……。



「……俺だって……」



低く、呟くように言葉を漏らした斗真は
、次の瞬間───。



───ドサッ……



「とう…ま…?」