「大丈夫……ちょっと寿命が縮まった気
分なだけだから」
「いやそれ大丈夫じゃないだろ」
具合悪いんだったらすぐに言えよ、とい
ってくれた斗真に頷いて、ふう、と息を
吐く。
……最近、辻宮のこと怒らせてばっかり
だよな、私……。
それから、すごく美味しいご飯を食べて
、いざ、寝ましょうという時に。
「───え、布団が一つしかない?」
まさかの問題発生。
ご飯を食べ終わり、仲居さんがやって来
て、引いてくれた布団はたったの一組。
ビックリして声を上げた斗真に、不思議
そうに仲居さんは頷いた。
「ええ。洸太坊っちゃんが、そう仰せら
れたので……」
洸太坊っちゃんって……!
洸太が坊っちゃんとか似合わない!と思
わず吹き出しそうになったのを、どうに
かこらえた。だって斗真が真剣な顔をし
ていたから。
「予備でもう一組とかありませんか?


