ゴクリ、と喉を鳴らした時。 『帰ったら覚えてろよ、お前』 と言って切れた。 ツー、ツー、と空しい電子音が鳴るなか 、私は立ち尽くしていた。 どうやら逆鱗に触れてしまったらしい。 それから温泉に入って、部屋に戻ると、 既に斗真が居た。 「おー柊。温泉どうだった……」 「うん、サイコーだった…」 「いやいやまてまて。それ、サイコーっ て顔じゃねーぞ?真っ青だけど……どう した?」 怪訝そうに顔をしかめながら、私に近寄 り、顔を覗きこんできた斗真。 そんな斗真に、あはは、と笑って見せた 。