お風呂セットを持って、部屋を出ていこ
うとした斗真が、思い出したようにくる
りとこちらを向いた。
「俺だって、男だから」
───なんて、謎な言葉を残して去って
いった。
斗真が、男?
……そんなの、知ってるし……。
変な斗真、と呟きながら、せっかくだし
私も温泉に入ろうと思ってたら、部屋に
女将さんが入ってきた。
まあ、女将さんっていっても、洸太のお
母さんだけど。
「美里ちゃん、こんばんは」
「こんばんは!お久しぶりです!」
洸太のお母さん、変わってない。やっぱ
りすっごく綺麗だ……。
「今日は来てくれてありがとうね。それ
はそうと、美里ちゃん」
「はい」


