【完】狼ご主人様と子羊ちゃん





「ごめ───「違うから」



ごめん、はしゃいじゃって。と謝ろうと
したら被せられた強い声。



ビックリして見上げれば、真剣な眼差し
の斗真が居た。



「……違うから。嫌じゃないし、むしろ
俺的にはラッキーだけど、さ……」


「だけど?」



その続きを促すと、斗真が気まずそうに
こっちをチラッと伺った。



「……だけど、お前……危機感とか、ね
ーの?」



……危機感?



「この状況のどこに危機感があんの?」



そう言うと、斗真はまた、複雑そうに顔
を歪めた。



「……それはそれでショックなんだけど
な」


「え?なに?」


「何でもない。先に風呂入ってくる。あ
と……柊」