【完】狼ご主人様と子羊ちゃん





「うっし!んじゃ、行くかー」



そう言って真理の方へと歩き出した洸太
と、それに着いていく斗真。



私も、慌てて二人に着いていくけど……




え、どこ行くの?



だけどなんとなく訊くタイミングも逃し
ちゃって、気が付け、大きな旅館の前に
居た。




「ここって……」



チラッと斗真を見れば、平然としてたか
ら、どうやら知ってたらしい。



旅館の前には、弥生も待っていて……。



「ここ……洸太ん家だよね?」



ぽそっと呟くと、それをききとめた洸太
が笑顔で頷いた。



「そーだよ!ちょっと改築して、大きく
したんだ」



洸太の実家は温泉旅館で、小さい頃、よ
く泊まってた。



洸太ん家とは親同士も仲がよくて、よく
おまけしてくれてたから。