【完】狼ご主人様と子羊ちゃん





ふと、急に口調を変えて、ニヤニヤしな
がらそう耳元で囁いてきた洸太。



そんな洸太に首を傾げた。



「……どうなのよ、って何がよ」


「だからぁ、斗真と……何か、あった?
つかなんか言われた?いやもう何かされ
ちゃった!?」


「ちょ、興奮しすぎ!ほんと意味わかん
ないから!」



すると、洸太はなんとも間抜けな表情を
浮かべてから、大袈裟にため息をついた




もう、なんなのよ。



「はぁー、あいつもダメだなぁ……。ま
だ何も言ってないのかよ……」


「さっきから何いってんの、洸太」


「あん?だから、斗真がお前を──「洸
太」



洸太が口を開いた瞬間に、重ねられた低
い声。



その声に、洸太はピキ、と固まった。心
なしか、顔も青ざめている気がする。