【完】狼ご主人様と子羊ちゃん





私の顔を覗きこみながら、そう言う洸太
。そんな洸太に、私も頷いた。



「……だね」


「楽しいか?」


「うん。……ちょっと疲れちゃったけど
。でも、すごい懐かしい……」



やっぱり東京とは全然違う。



空気の匂いも、聞こえてくる音も、見え
る景色も……。



「質問攻めにされたから、疲れちゃった
んだろ」



ニヤ、と笑ってそう言った洸太に、苦笑
いで頷いた。



「まーね……。皆、斗真に会いにきたの
に、私に質問しなきてもいーのにね」



笑ってそう言うと、洸太がきょとんとし
て、首を傾げた。



「何いってんの?皆、柊に会いにきたん
だろ」


「え、なんで?」


「そりゃ、柊が好きだからだろ。斗真も
お前も人気者だったもんなー」