【完】狼ご主人様と子羊ちゃん





と呟くように言った。



そのまま……って。だから、そのそのま
まの意味がわからなかったから訊いたの
に。



……詳しく教えてくれるつもりはないら
しい。



「……そろそろ着くかな」



二時間程たつと、ぼそりと斗真が呟いた




思わずうとうとしていた頭を覚醒させて
、窓から外の風景を見て、思わず歓声を
上げてしまった。



「うそ……!」


「ビックリしたか?」



いたずらが成功した子供みたいな笑みで
、私にそう言う斗真に何度も頷いた。



「うん!……すっごい懐かしい!」



斗真が連れてきてくれたのは、引っ越す
前の故郷だった。