もう、辻宮のことしか考えられないもん 。 いつだって辻宮は、私の思考を侵してく るんだ……。 「柊ーっ!」 そして、斗真と遊ぶ当日。 時計塔の前で斗真を待っていたら、そん な声が聞こえてきて、見れば向こうから 斗真がやって来る所だった。 ……女子の視線を全部集めながら。 さすがというかなんというか、斗真とす れ違う女子のほとんどが目の色を変えて 、斗真を見つめている。 まあ、カッコいいもんね……。 でも斗真はそんなのにはまったく気づか ず、真っ直ぐ私の所に来た。