……え、怒ってる?
怒ってるよね、この声。
「えっと……」
『俺に何か言うこと、ねーの?』
苛立ったような口調でそう訊いてくる辻
宮。
言うこと……?言うことなんてあったっ
け……。
『お前、紀藤とデートすんのか』
「デート!?」
急に辻宮から飛び出してきた単語に、す
っとんきょうな声を出してしまった私。
いやでも、デートって!
「何か勘違いしてない?斗真とは一緒に
遊ぶだけで、デートじゃないよ」
『それを世間ではデートって言うんだ』
「友達と遊ぶことをデートなんて言わな
いでしょ」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…