「良くないよ、そんな。ていうか斗真こ
そ!こんなお金持ち学校にどうやって入
ったの?」
お世辞にも、頭が言い訳じゃなかった。
悪いとかじゃ無いけど、少なくとも、奨
学金をゲット出来るほどではない。
だってテスト前、よく私に泣きついてき
てたしね。
「ほら、俺も一応社長子息だから?」
「社長って……。ただの自営業だったじ
ゃん」
なんのお店かは忘れちゃったけど、お父
さんが昔からの夢を叶えて、お店を開い
たのは知ってる。
でも、"会社"と呼べるようなものではな
かった。
「いやそれがさぁ、ある大手企業に売り
込みに行ったら、見事大ヒットしてな?
んで、そこの企業の社長さんに物凄い気
に入られて、次期社長の約束を貰えて。
んでこの前、社長になっちゃった」
なっちゃった……って。
斗真のお父さんも斗真に似て、すごく人
を惹き付ける要素を持っていたけど、ま
さかそんなに凄いとは……。


