じたばたとその場で暴れると、チッと耳
元で舌打ちが聞こえた。



「命令だ、美里」


「……っズルい!私、彼女だよ?」


「だけど俺のパートナーだろ?ていうか
俺は主(あるじ)だろ?」



……ほんっと卑怯な男。ていうかパート
ナーって対等な関係を示すんじゃないの




これじゃ男尊女卑だよ!



「それに彼女だったら、彼氏の言うこと
くらい聞けるだろ?」


「か、彼氏だったら彼女の言うことも…
…」


「美里」



ピリピリと甘い痺れを含んだ声が耳朶を
撫でていく。



こういうとこも、ズルい。



私が逆らえなくなっちゃうの知っててや
ってるんだもん。



「美里、恥ずかしがんな。お前のこと狙
ってる男どもに見せびらかしたいんだよ
、俺は」