放課後のHRが終わって、内容の濃すぎる1日にため息をついてしまう。



私にとっては良くないことが、積み重なったなぁ……。



「美里!」



「あ、瑠璃……って、え!?」



自分を呼んだ瑠璃に、笑いかけようとして、すっとんきょうな声をあげてしまった。



だって、瑠璃が思い切り私の腕を掴んだから。



どこに行くのかさえ、教えてもらえないまま、なすがままの状態で、私はどこかにつれてかれた。



「瑠璃ー!美里ー!こっちこっち!」



校門の所で大きく手を振っているのは、繭。