恐る恐るそう尋ねれば、辻宮がクッと眉
根を寄せ。



そんな姿すらも様になるんだから、美形
って得だ。



「お咎めってなんだ」


「……え、国外追放とか?」


「アホ。お前は日本を追放されるほどの
何かをしでかしたのか」



……そう言われると、心当たりは全く、
無いんですけどね。



でもじゃないと、辻宮の家に連れていか
れる意味がわからないんだもの。



しばらくすると、キキッ、というブレー
キ音と共に、車が停止した。どうやら、
もう着いたらしい。



「着いたぞ」



辻宮がそう言った瞬間、勝手に開いたド
ア。



え、自動!?……と思ったら、外に執事
らしき人が居た。