食堂から保健室は、そう遠くなく、あっという間についてしまった。 ガラッと辻宮が思い切りドアを開けて、私を押し込む。 そのまま水道に連れて行かれて、次の瞬間ーーー。 「……っ!!?」 私の顔は、真っ赤になってしまった。 私の手のひらを、辻宮が自分の方へ引き寄せて、傷口に唇を押し当ててきた。 辻宮の柔らかくソフトな感触を直に感じてしまって、顔が火照っている。 こんな事で赤くなるなんて、私って変態かもしれない……。